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Snake Robot 蛇型ロボット その4

その4:コントロールボードの製作 2021年2月26日
各画像はクリックすると拡大します。

WiFiとBluetoothが搭載されたESP32チップを裏返し、両面テープでユニバーサル基板に貼り付けて手配線した
簡単なコントロールボードですが、これで複雑な蛇の蛇行運動を実現します。
右端のスイッチは、蛇行運動用サーボモータの出力を90度にセットするために設けました。90度に揃っていないと
左右どちらかへ弓なり、蛇が直進しません。その場合は一直線に揃うように補正値を修正する必要が有ります。
補正の詳細はソフト編で述べます。
SnakeRobot_esp32.jpg

参考にさせて頂いた元記事では、13個のサーボモーターをコントロールするために必要なPWM on GPIOを14個備えた
Arduino ATmega2560を使っていました。 しかし、その大きさと別途無線モジュールが必要なことなどが理由で小型で
安価なESP32を使うことにしました。 ここでは無線コントロールにBLE(Bluetooth Low Energy)を使用します。
尚、ESP32の場合PWMが使用可能なGPIOが18個搭載されていますが、、ここでは15個のGPIOを使用しています。
補足:最近ではATmega2560のミニタイプATmega2560 pro MINIが販売されていますがまだまだ高価です。
また、当初はPCA9685 16channel PWM Driverを使う計画でしたが、このドライバーボードが結構大きいので諦めました。
SnakeRobot_11.jpg

コントロールボードの回路図
下の回路図のようにESP32チップを裏返しに張り付けてあるので各GPIO名が判りやすく、インターフェースピンへの
手配線も間違わずに出来ると思います。 但し、ピンピッチが狭いので先の細い半田ごてが必要です。
プログラムの書き込み部はUSBシリアルモジュールを使った外付け回路としました。
ControlBoard_1.gif

部品配置図
私の例ですが参考にして下さい。手配線が嫌な方は、DOIT ESP32 DevKit V1等に置き換えて使うことが可能です。
クリックすると拡大します。
ControlBoard1A.gif

サーボモータへの配線方法について
各配線は本体中央部にまとめること、サーボモータの角度が90度の場合に配線距離が一番長く、0度又は180度側に
振ると外側へたわみます。そのため。配線をきつく束ねるとこの動きが重くなるので注意が必要です。
①蛇行運動用サーボモータへの配線は、コントロールボードのピンヘッダーからPWM信号線とGNDを配線します。
②+VとGNDの電源線は、最後尾のバッテリーから容量のある配線を用いて先頭のサーボモータまで配線します。
③各サーボモータの取り付けパネル上部にユニバーサル基板を加工した分岐基板をビス止めします。
④次に各々のサーボモータ近くで柔らかい配線を使って分岐して分岐基板へ配線します。ここでPWM信号線と一緒に
モーターリードと接続します。
⑤各配線を分岐基板へ直接半田付けすると、配線の先端が疲労切断する恐れがあるので、下記画像のように
ユニバーサル基板の穴を配線が通るように拡大し、一度その穴に通してから基板裏側で半田付けすると改善できます。
SnakeRobot_10.jpg

先頭(コントロール部)
測距センサー用サーボモータの電源はコントロール用電源を使用。DC/DCコンバータ(MT3608)はリポバッテリーの
裏側に取り付けています。
SnakeRobot_Control.jpg

最後尾(バッテリー部)
蛇行運動用サーボモータの電源部で単4型充電池4個を搭載しています。
SnakeRobot_battery.jpg

最後に動画をご覧下さい。



次回はその5 リモコン部を掲載の予定です。

皆様の参考になれば幸いです。
by Paradise
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Snake Robot 蛇型ロボット その3

その3:ボディーの製作 2020年2月17日

このSnakeRobotの原型は2017年4月にjoesinstructablesがinsutructables circuitsに発表された作品を参考に
安価で入手が容易な小型サーボモータを15個使い、コントロールボードを小型化した作品です。
興味のある方は、次のURを参考にして下さい。https://www.instructables.com/Snake-Robot-1/SnakeRobot
参考:組み立てキットや完成品も販売されていますが、US$683~746と大変高価です。
https://nevemtech.com/Paymentfinal.aspx?id=N459&stat=h&cnt=Japan

タイトルに100ドル以下で作ると書きましたが、新規購入費用は半分の5000円ほどで済みました。
手前はBluetooth(BLE)を使った自作コントローラーです。
SnakeRobot_Top.jpg

主な部品リスト(制御部のパーツを含む)
サーボモータは到着までに20日ほど掛かりますが、AliExpressが断然安かった!送料込みで1個 100円余し!
部品名型番又は商品名個数参考
アクリル板2㎜、3㎜、5㎜100X300 端材数枚 手持ち品
強力両面テープスコッチ 超強力両面テープ1個ヨドバシカメラ
タイヤ用Oリング1A-P9 [Oリング(10個入り)]32個(4 set)ヨドバシ 1set  248円
サーボモータSG9015個AliExpress 1個 1US$
マイコンモジュールESP32 WROOM 32D1個秋月電子 1個 460円
測距モジュールGP2Y0E02 I2C&analog1個秋月電子 1個 680円
ユニバーサル基板片面ガラス基板 Cタイプ3枚秋月電子 1枚 60円
ピンヘッダー1x40(40P)1個秋月電子 1個 35円
分割ピンソケット1x42(42P)1個秋月電子 1個 80円
電池ケース単4 2個タイプ2個秋月電子 1個 50円
その他配線材・ビス類多少手持ち品


1)ボディー部の製作
SG90型サーボモータを組み込む為のパーツをCNC加工して作ります。

使用する材料はアクリル板は、厚さ2㎜、3㎜、5㎜の3種類で、下図が各パーツと組み立て略図です。
私はサーボモータを14個使ったので同じパーツを14組作り、それを超強力両面テープを使って連結しました。
下図の斜線部分が超強力両面テープでサーボモータを固定した部分です。図はクリックすると大きく見れます。
SnakeRobot_parts.gif

1ユニットの組み立て
下の画像は加工した1ユニット分のパーツですが、サーボモータを挟み込むプレートが抜けていました。
左側のパーツを組み立てると右側のように1ユニットが出来上がります。
サーボモータが届く前に設計図を作ったら、以前日本で購入した物と細部が違い一部変更が必要でした。
SnakeRobot_06.jpg

このように連結して組み立てます。
サーボモーターに貼ってある数字のラベルは、各モーターに90度信号入力テスト時の補正値です。
SnakeRobot_07.jpg

先頭部(ESP32を使って小さくまとめたコントロール部)
先頭のサーボモータはIR測距センサーを左右に振るためのモータです。測距センサーGP2Y0E02はI2Cにて接続。
私はユニバーサル基板にESP32モジュールを組み込んで使いましたが、ESP32 Devkitでも使えます。
コントロール部は別電源とし、3.7V500mAhのリポバッテリーをDC/DCコンバータで5Vに昇圧しています。
SnakeRobot_08.jpg

最後部(電源部)
サーボモータ14台分の電源を賄うバッテリーに単4充電池1.2Vを4個使用してます。
14個のサーボモータを1度に動かすのでモーター電源の供給は、バッテリーから末端まで太い配線を使い、
夫々のモータの近くで分岐して供給する方法を採用、端末のモータも電圧降下が少なく元気に動きます。
SnakeRobot_09.jpg

最後に動画をご覧下さい。



次回はその4 制御部を掲載の予定です。

皆様の参考になれば幸いです。
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Snake Robot 蛇型ロボット その2

動画が出来ましたので先に掲載します。

その1でも述べましたが、この蛇型ロボットには車輪が付いていますが、全てフリーホイールです。
動く原理は、実際の蛇と同様にくねくねと蛇行する運動によって進みます。
この蛇行運動は、14個のサーボモータをコントロールするマイコンにより実現しています。



次回から製作編、ソフト編を順次掲載の予定です。

皆様の参考になれば幸いです。
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Snake Robot 蛇型ロボット その1

Snake Robot 蛇型ロボット その1 2021年2月8日
先にお知らせしていました蛇型ロボットが出来上がりました。
今回も自作のCNCマシンを使い、アクリル板を切削して各パーツを作りました。

このSnakeRobotの原型は2017年にjoesinstructablesがinsutructables circuitsに発表された作品を
参考に、安価で入手が容易な小型サーボモーターや超小型のマイコンボードを自作して小さく纏めてみました。

興味のある方は、次のURを参考にして下さい。https://www.instructables.com/Snake-Robot-1/SnakeRobot
動作については動画を見て頂くのが1番ですが、未だ準備が出来ず、後日撮影の予定です。

完成したSnakeRobot本体 原形ではサーボ―モータを12個連結ですが、2個増やして14個としました。
また、距離センサーをコントロール部に直結する為に原形とは進行方向を逆向きしています。
SnakeRobot_01a.jpg

このSnakeRobotの特徴は、車輪で動くのではなく、実際の蛇と同様にくねくね運動によって進みます。
車輪は蛇の鱗の代わりに胴体方向には転がりますが、斜めや横方向にはグリップが掛かり、進行方向へ
押し出す力となります。

SnakeRobot_02.jpg

先頭部には自律歩行の為の赤外線距離センサーとコントロール部を配置しました。
コントロール部の電源には3.7V500mAhのリポバッテリーを使用。サーボモータのバッテリーは最後部に搭載。

SnakeRobot_03.jpg

原形ではコントロール部に大きなATmega2560を使ってますが、小さく作ることが目標なのでESP32チップを
ユニバーサル基板に組み込んで小さく作りました。 また、ESP32を使うことにより、WiFiやBluetoothが使え、
リモコンモジュールの追加が不要となります。

SnakeRobot_05.jpg


次回から製作編、ソフト編を順次掲載の予定です。

皆様の参考になれば幸いです。
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Author:CNC_Paradise
木工・彫刻・機械工作・電子工作が
大好きで自作のCNCを使って工作を
楽しんでます。

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