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CNC Mach3 RnR USB モーションコントローラーを使う その2

RnR USBモーションコントローラーをパラレルポート代わりに使う
Mach3のCNC設備を持ちながら、パラレルポートが使えるパソコンを入手出来ない場合に有効な手段です。

RnRボードの改造
下の画像はRnRボードをパラレルポート代わりに使うために改造を施した物です。
注意:RnRボードに直接モータードライブ基板やリミットスイッチやスピンドルなどを接続する場合は改造の必要がありません。
RnR_Mach3_Board_3.jpg

回路図
注意:この回路図はHY-TB4DV用にD-sub25のピン番号を設定したもので、自身の機器に合わせてピン番号を変更して下さい。
RnR_Mach3_Controller2.gif

改造例:画像を参考に説明します。(画像をクリックすると拡大画像を別画面で表示)
RnR_Mach3_Board4a.gif
1)パラレルポートの仕様に合わせて外部入出力端子の電圧を24VからTTLレベルの5Vに変更します。
①E-Stopやリミットスイッチの信号を入力するIN1~IN4を5V対応に変更するため、既設フォトカプラLEDの電流制限抵抗を
元の3KΩチップ抵抗と並列に1KΩ1/6Wリードタイプの抵抗を取り付けます。(合成抵抗値が750Ωとなります)。
2)このボードのOUT1~OUT4各端子には必要とするアクティブHIGHの信号が取り出せません。
*基板内の改造が面倒な方には外付けにする方法を後述します。
ここではOUT1にEnable信号、OUT4にSpindle信号をアクティブHIGHとして取り出すためにフォトカプラを使いました。
②~⑤の各丸印が追加するフォトカプラの入出力ポイントです。
②黄色×印、出力ドライバーICからOUT1端子及びOUT4端子へのプリントパターンを途中で切断します。
各フォトカプラの出力を切断した端子側に接続します。
③ピンク丸印、追加フォトカプラの入力端子アノード側に接続、カソード側には1KΩ抵抗を介して出力ドライバーICの
青色丸印のGNDに接続します。
④青色丸印のGNDに追加フォトカプラのエミッタ出力側と10KΩの抵抗を介して接続します。
⑤赤丸印+5Vに追加フォトカプラのコレクター側をリード線にて接続します。

改造後の拡大画像(画像をクリックすると拡大画像を別画面で表示)
RnR_Mach3_Board_2.jpg

OUT1~OUT4に外付け部品を追加する方法
このボードのOUT1~OUT4は、Mach3の設定 Config⇒Ports and Pins⇒ Output Signalsの項目Output #1~#4に
よって機能を設定します。
OUT1~OUT4はオープンコレクター出力で、Output #1~#4の設定項目のActive Lowにチェックを入れるとRESETボタンが
ONの時にActive Lowとなりますが、チェックを外すとコレクターがオープンしたままで変化しません。
但し、Spindle Setup設定項目のOutput #1~#4にSpindle、Flood、Mist等を設定した場合はActive Lowのチェックを外す
必要があります。
例えばOUT4にスピンドルを設定する場合、Spindle Setup⇒Relay ControlのClockwise(M3)Output#を「4」に設定すると
G-Codeを実行した時にM3を読み込むとスピンドルが起動します。FloodやMistも同様です。
74LS04を追加した場合、必要とするアクティブHIGH又はアクティブLOW信号を簡単に選択できる利点があります。
74LS04.gif


次回はMach3側の設定を掲載します。


皆様の参考になれば幸いです。

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ジャンル : 趣味・実用

CNC Mach3 RnR USB モーションコントローラーを使う その1

RnR USBモーションコントローラーをパラレルポート代わりに使う
Mach3のCNC設備を持ちながら、パラレルポートが使えるパソコンを入手出来ない場合に有効な手段です。
先に紹介しましたイーサーネット接続のEC300のUSB版です。

CNCコントロールソフトMach3は、Windowsの64bit版がサポートされていません。そのためWindows10のパソコンに
パラレルポート増設カードを追加しても使えません。
Windows10のパソコンに既設のパラレル入力機器が使えるように、USBモーションコントローラーを模擬パラレルポート
として使う方法を紹介します。
ここに紹介しましたRnR USBモーションコントロールボードは1500円程度で入手可能な安価なボードです。
RnR_Mach3_Board_3.jpg

回路図
RnRボードの外部入出力回路に24Vが使われてますが、少し改造して入出力を全てTTLレベルに合わせています。
この改造により、Windows10搭載のパソコンでMach3コントロールソフトや既設の機器が無駄なくも使えるようになります。
注意:この回路図はHY-TB4DV用にD-sub25のピン番号を設定したもので、自身の機器に合わせてピン番号を変更して下さい。
RnR_Mach3_Controller2.gif



次回はボードの改造方法やMach3の設定を詳しく紹介します。



皆様の参考になれば幸いです。

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EC300モーションコントローラー対応にMPGを改造、その3

EC300モーションコントローラー対応にMPGを改造、その3

右側の画像がHIDキーボードと一体型に改良したEC300専用MPGです。
EC300_MPG1.jpg

前回の記事と併せてご覧ください。
先のMPGに使用したArduino Pro MicroとArduino Pro Miniへ書き込むソースファイルを添付します。

Arduino Pro Microを使ったHIDキーボードで、MPGに追加する操作部です。
Mach3の操作をパソコンのキーボードから離れ、手元で必要な操作が出来る便利グッズです。
ProMicro用ソースファイル
EC300_MPG_Arduino Pro Micro_Saucefile.html (左のURLをクリックすると開きます)。

デジタル式切り替え回路
EC300を機能させる為のプラグインソフトを組み込むとEC300の専用MPG端子を使う必要があります。
本来はこのMPG端子にマイコン式の専用MPGかロータリースイッチを使ったスタンダードタイプのMPGを使いますが、
X,Y,Z軸とステップパルスの倍率をロータリースイッチで切り替えるのが使い難いので、Arduino Pro Miniを使って
デジタル式に置き換えました。
ProMini用ソースファイル
EC300_MPG_Arduino Pro Mini_Saucefile.html (左のURLをクリックすると開きます)。


皆様の参考になれば幸いです。

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Author:CNC_Paradise
木工・彫刻・機械工作・電子工作が
大好きで自作のCNCを使って工作を
楽しんでます。

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