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CNC Mach3 RnR USB モーションコントローラーを使う その3

RnR USBモーションコントローラーをパラレルポート代わりに使う
Mach3のCNC設備を持ちながら、パラレルポートが使えるパソコンを入手出来ない場合に有効な手段です。

Mach3の項目設定例
1)Plugin
先ずは、RnRボード購入時の付録CD内のRnRMotion.dllをディレクトリー下のPraginディレクトリーにコピーします。
次にMach3を起動してMach3⇒Config⇒Config Pluginsを開くと左画像ダイアログのようにRnRMotionControllerが
インストルールされているのが確認できます。
次にPlugin Name右横のCONFIGをクリックすると右画像ダイアログのように設定してSAVEします。
RNR_config_Plugin.jpg

2)MotorOutput
私の場合で使用する機器に合わせた設定が必要です。
RnR_MotorOutput.jpg

3)Input Signals
Input#1~4がRnRボードの外部入力端子IN1~IN4に対応します。
ここでは、RnRボードのIN1にInput#1を割り当てE-Stop信号とリミットスイッチに共用しています。
残りのIN2~IN3をホームスイッチやプローブスイッチに使うことが出来ます。
RnR_InputSignals.jpg

4)Output Signals
Output#1~4がRnRボードの外部入力端子OUT1~OUT4に対応します。
ここでは、OUT1にEnable信号を、OUT4にSupidle信号を設定しました。
RnR_OutputSignals.jpg

5)Spindle Setup
ここでは、Relay ControlにOutput#「4」を設定してスピンドルのON/OFFをRnRボードのOUT4に出力しています。
RnR_Spindle_Setup2.jpg



皆様の参考になれば幸いです。

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ジャンル : 趣味・実用

CNC Mach3 RnR USB モーションコントローラーを使う その2

RnR USBモーションコントローラーをパラレルポート代わりに使う
Mach3のCNC設備を持ちながら、パラレルポートが使えるパソコンを入手出来ない場合に有効な手段です。

RnRボードの改造
下の画像はRnRボードをパラレルポート代わりに使うために改造を施した物です。
注意:RnRボードに直接モータードライブ基板やリミットスイッチやスピンドルなどを接続する場合は改造の必要がありません。
RnR_Mach3_Board_3.jpg

回路図
注意:この回路図はHY-TB4DV用にD-sub25のピン番号を設定したもので、自身の機器に合わせてピン番号を変更して下さい。
RnR_Mach3_Controller2.gif

改造例:画像を参考に説明します。(画像をクリックすると拡大画像を別画面で表示)
RnR_Mach3_Board4a.gif
1)パラレルポートの仕様に合わせて外部入出力端子の電圧を24VからTTLレベルの5Vに変更します。
①E-Stopやリミットスイッチの信号を入力するIN1~IN4を5V対応に変更するため、既設フォトカプラLEDの電流制限抵抗を
元の3KΩチップ抵抗と並列に1KΩ1/6Wリードタイプの抵抗を取り付けます。(合成抵抗値が750Ωとなります)。
2)このボードのOUT1~OUT4各端子には必要とするアクティブHIGHの信号が取り出せません。
*基板内の改造が面倒な方には外付けにする方法を後述します。
ここではOUT1にEnable信号、OUT4にSpindle信号をアクティブHIGHとして取り出すためにフォトカプラを使いました。
②~⑤の各丸印が追加するフォトカプラの入出力ポイントです。
②黄色×印、出力ドライバーICからOUT1端子及びOUT4端子へのプリントパターンを途中で切断します。
各フォトカプラの出力を切断した端子側に接続します。
③ピンク丸印、追加フォトカプラの入力端子アノード側に接続、カソード側には1KΩ抵抗を介して出力ドライバーICの
青色丸印のGNDに接続します。
④青色丸印のGNDに追加フォトカプラのエミッタ出力側と10KΩの抵抗を介して接続します。
⑤赤丸印+5Vに追加フォトカプラのコレクター側をリード線にて接続します。

改造後の拡大画像(画像をクリックすると拡大画像を別画面で表示)
RnR_Mach3_Board_2.jpg

OUT1~OUT4に外付け部品を追加する方法
このボードのOUT1~OUT4は、Mach3の設定 Config⇒Ports and Pins⇒ Output Signalsの項目Output #1~#4に
よって機能を設定します。
OUT1~OUT4はオープンコレクター出力で、Output #1~#4の設定項目のActive Lowにチェックを入れるとRESETボタンが
ONの時にActive Lowとなりますが、チェックを外すとコレクターがオープンしたままで変化しません。
但し、Spindle Setup設定項目のOutput #1~#4にSpindle、Flood、Mist等を設定した場合はActive Lowのチェックを外す
必要があります。
例えばOUT4にスピンドルを設定する場合、Spindle Setup⇒Relay ControlのClockwise(M3)Output#を「4」に設定すると
G-Codeを実行した時にM3を読み込むとスピンドルが起動します。FloodやMistも同様です。
74LS04を追加した場合、必要とするアクティブHIGH又はアクティブLOW信号を簡単に選択できる利点があります。
74LS04.gif


次回はMach3側の設定を掲載します。


皆様の参考になれば幸いです。

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CNC Mach3 RnR USB モーションコントローラーを使う その1

RnR USBモーションコントローラーをパラレルポート代わりに使う
Mach3のCNC設備を持ちながら、パラレルポートが使えるパソコンを入手出来ない場合に有効な手段です。
先に紹介しましたイーサーネット接続のEC300のUSB版です。

CNCコントロールソフトMach3は、Windowsの64bit版がサポートされていません。そのためWindows10のパソコンに
パラレルポート増設カードを追加しても使えません。
Windows10のパソコンに既設のパラレル入力機器が使えるように、USBモーションコントローラーを模擬パラレルポート
として使う方法を紹介します。
ここに紹介しましたRnR USBモーションコントロールボードは1500円程度で入手可能な安価なボードです。
RnR_Mach3_Board_3.jpg

回路図
RnRボードの外部入出力回路に24Vが使われてますが、少し改造して入出力を全てTTLレベルに合わせています。
この改造により、Windows10搭載のパソコンでMach3コントロールソフトや既設の機器が無駄なくも使えるようになります。
注意:この回路図はHY-TB4DV用にD-sub25のピン番号を設定したもので、自身の機器に合わせてピン番号を変更して下さい。
RnR_Mach3_Controller2.gif



次回はボードの改造方法やMach3の設定を詳しく紹介します。



皆様の参考になれば幸いです。

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EC300モーションコントローラー対応にMPGを改造、その3

EC300モーションコントローラー対応にMPGを改造、その3

右側の画像がHIDキーボードと一体型に改良したEC300専用MPGです。
EC300_MPG1.jpg

前回の記事と併せてご覧ください。
先のMPGに使用したArduino Pro MicroとArduino Pro Miniへ書き込むソースファイルを添付します。

Arduino Pro Microを使ったHIDキーボードで、MPGに追加する操作部です。
Mach3の操作をパソコンのキーボードから離れ、手元で必要な操作が出来る便利グッズです。
ProMicro用ソースファイル
EC300_MPG_Arduino Pro Micro_Saucefile.html (左のURLをクリックすると開きます)。

デジタル式切り替え回路
EC300を機能させる為のプラグインソフトを組み込むとEC300の専用MPG端子を使う必要があります。
本来はこのMPG端子にマイコン式の専用MPGかロータリースイッチを使ったスタンダードタイプのMPGを使いますが、
X,Y,Z軸とステップパルスの倍率をロータリースイッチで切り替えるのが使い難いので、Arduino Pro Miniを使って
デジタル式に置き換えました。
ProMini用ソースファイル
EC300_MPG_Arduino Pro Mini_Saucefile.html (左のURLをクリックすると開きます)。


皆様の参考になれば幸いです。

テーマ : 工作の作品
ジャンル : 写真

EC300モーションコントローラー対応にMPGを改造、その2

やはり、スタンダードタイプのMPGは使い難い!
EC300用にMPGをロータリースイッチを使ってXYZ3軸とスッテプパルスの倍率を切り替えるスタンダードタイプにしたが、
やはり、使い難いのでマイコンArduino Pro Miniを使ってボタンスイッチで切り替えるように変更しました。
時代ですね!マイコンの方がロータリースイッチよりも価格が安い!
また、手元用HIDキーボードとMPGの両方使うのが面倒なので以前のようにHIDキーボードを内蔵型としました。
折角作った手元用HIDキーボードなのでワークテーブルの横に固定して使うことにしました。

操作部をロータリースイッチからボタンスイッチに変更
左側:Mach3用HIDキーボード、右側がボタンスイッチに変更したMPGでHIDキーボードを内蔵しました。
EC300_MPG1.jpg

操作部の拡大画像 (文字はVビットで0.5㎜掘り込み赤と青のペイント仕上げです)。
右上3つのボタンが左からX、Y、Z 3軸の切り替えとSHIFTボタンを押すとx1,x10,x100のスッテプ倍率を切り替えます。
同じボタンで2通りの操作が出来ます。また、上側の青色LEDがX、Y、Zと赤色LEDがx1,x10,x100のインジケーターです。
その他のボタンスイッチがHIDキーボードでパソコンのUSBキーボードと同じ役目をし、必要な操作が手元で行えます。
EC300_MPG2.jpg

回路図 (画像をクリックすると拡大画像を別画面に表示します)。
使用中のパラレル入力装置に手を加えず、パソコンのパラレルポートの代わりとしてモーションコントローラーを使うことが
元々の発想です。
回路図左側がEC300の端子盤、その下側がMPG用コネクター端子、上中央が以前から使ってるMach3用パラレル入力
コントローラーHY-TBDVのパラレル入力コネクターの端子です。
右上がArduino Pro Microを使ったHIDキーボードの回路です。
右下がArduino Pro Miniも使ったMPGのX、Y、Z3軸とステップ倍率をボタンスイッチで切り替えとLED表示を行う回路です。
EC300の入力系が24V仕様なので切り替え部にフォトカプラを使って5V系と分離しました。
EC300_MPG_Circuit1.gif


次回は今回使ったマイコンのソースファイルを掲載予定です。


皆様の参考になれば幸いです。

テーマ : 電子工作
ジャンル : 趣味・実用

Mach3用モーションコントローラーEC300にMGPを取り付ける。

EC300は問題なくパラレルポートの代役として完動しています。
3年前に作ったMPG(Manual Pulse Generator)が使い勝手が良いのでそのまま使えないかと試みましたが、
EC300のプラグインを使う関係でMach3へロータリーエンコーダーのDataが渡せませんでした。
仕方なくEC300のMPGコネクターにStandard MPGとして使えるように改造しました。

こちらが以前に作ったMach3用ハイブリッドMPGです。
HID(HumanInterfaceDevice)にArduino Pro Microを使ったキーボードを備え、PCのキーボードを触らなくても
Mach3を動かすのに必要な操作が、手元で行える便利な機能付きMPGです。
私のホームページ「CNCパラダイス」No.44:Mach3用 MPG(手動パルスジェネレータ)の製作を参照してください。
tepa_12.jpg

EC300用に使えるようStandardタイプMPGに改造
画像右側がキーボード部分を切り取り、黒いアクリル板にロータリースイッチとE-Stopボタンを設けたStandard MPGです。
画像左側は、後述のHIDキーボードで、上画像のキーボード部と同じ働きをします。
MGP4_1.jpg

EC300用Standard MPGの回路図
EC300_MPG.gif

HIDキーボードの製作
やはり、手元で操作が出来ないと不便なので新たにジャンクのスイッチを使ってHIDキーボードを作りました。
ケースは5mm厚アクリル板3枚を、CNCでポケット加工して作りました。
MGP4_2.jpg

HIDキーボードの回路図
HID_keyboard.gif

Arduino Pro Microのソースファイル

#include "Keyboard.h"
int TAB = 10;
int SHIFT = 16;
int Cycle_Start = 15;
int Reset = 19;
int Jog_Mode = 14;
int Cycle_Jog_Step = 6;
int Slow_Jog_UP = 5;
int Slow_Jog_DN = 4;
int Zero_X = 9;
int Zero_Y = 8;
int Zero_Z = 7;
int X_UP = 20;
int X_DN = 2;
int Y_UP = 3;
int Y_DN = 21;
int Z_UP = 1;
int Z_DN = 0;
int STOP = 18;

void setup() {
Keyboard.begin();
pinMode(TAB, INPUT_PULLUP);
pinMode(SHIFT, INPUT_PULLUP);
pinMode(Cycle_Start, INPUT_PULLUP);
pinMode(Reset, INPUT_PULLUP);
pinMode(Jog_Mode, INPUT_PULLUP);
pinMode(Cycle_Jog_Step, INPUT_PULLUP);
pinMode(Slow_Jog_UP, INPUT_PULLUP);
pinMode(Slow_Jog_DN, INPUT_PULLUP);
pinMode(Zero_X, INPUT_PULLUP);
pinMode(Zero_Y, INPUT_PULLUP);
pinMode(Zero_Z, INPUT_PULLUP);
pinMode(X_UP, INPUT_PULLUP);
pinMode(X_DN, INPUT_PULLUP);
pinMode(Y_UP, INPUT_PULLUP);
pinMode(Y_DN, INPUT_PULLUP);
pinMode(Z_UP, INPUT_PULLUP);
pinMode(Z_DN, INPUT_PULLUP);
pinMode(STOP, INPUT_PULLUP);
}

void loop() {
TAB = digitalRead(10);
SHIFT = digitalRead(16);
Cycle_Start = digitalRead(15);
Reset = digitalRead(19);
Jog_Mode = digitalRead(14);
Cycle_Jog_Step = digitalRead(6);
Slow_Jog_UP = digitalRead(5);
Slow_Jog_DN = digitalRead(4);
Zero_X = digitalRead(9);
Zero_Y = digitalRead(8);
Zero_Z = digitalRead(7);
X_UP = digitalRead(2);
X_DN = digitalRead(20);
Y_UP = digitalRead(3);
Y_DN = digitalRead(21);
Z_UP = digitalRead(1);
Z_DN = digitalRead(0);
STOP = digitalRead(18);

if (TAB == LOW) { // TAB-KEY
Keyboard.press(KEY_TAB);
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
if (Cycle_Start == LOW) { // Cycle_Start
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
Keyboard.press('r');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(100);
}
if (Reset == LOW) { // RESET
Keyboard.press('[');//何故か'['入力で'@'を出力(@が目的なのに文字化け)
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
if (Cycle_Jog_Step == LOW) { // Cycle_Jog_Step
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
Keyboard.press('t');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
if (Jog_Mode == LOW) { // Jog_Mode
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
Keyboard.press('m');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
if (Slow_Jog_UP == LOW) { // Slow_Jog_UP
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
Keyboard.press('u');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
if (Slow_Jog_DN == LOW) {
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
Keyboard.press('d');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
if (Zero_X == LOW) { // Select X-axis for MPG 1/Zero-X-axis
if (SHIFT == LOW) { // Zero_X-axis
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
Keyboard.press('x');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
}
if (Zero_Y == LOW) { // Select Y-axis for MPG 1/Zero_Y-axis
if (SHIFT == LOW) { // Zero_Y-axis
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
Keyboard.press('y');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
}
if (Zero_Z == LOW) { // Select Z-axis for MPG 1/Zero_Z-axis
if (SHIFT == LOW) { // Zero_Z-axis
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
Keyboard.press('z');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
}
if (X_UP == LOW) { // X-axis Right
Keyboard.press(KEY_RIGHT_ARROW);
delay(300);//delay(100~300)
Keyboard.release(KEY_RIGHT_ARROW);
delay(1);
}
if (X_DN == LOW) { // X-axis Left
Keyboard.press(KEY_LEFT_ARROW);
delay(300);//delay(100~300)
Keyboard.release(KEY_LEFT_ARROW);
delay(1);
}
if (Y_UP == LOW) { // Y-axis Forward
Keyboard.press(KEY_UP_ARROW);
delay(300);//delay(100~300)
Keyboard.release(KEY_UP_ARROW);
delay(1);
}
if (Y_DN == LOW) { // Y-axis BackForward
Keyboard.press(KEY_DOWN_ARROW);
delay(300);//delay(100~300)
Keyboard.release(KEY_DOWN_ARROW);
delay(1);
}
if (Z_UP == LOW) { // Z-axis UP
Keyboard.press(KEY_PAGE_UP);
delay(300);//delay(100~300)
Keyboard.release(KEY_PAGE_UP);
delay(1);
}
if (Z_DN == LOW) { // Z-axis Down
Keyboard.press(KEY_PAGE_DOWN);
delay(300);
Keyboard.releaseAll();
delay(1);
}
if (STOP == LOW) { // STOP/ Goto Zero
if (SHIFT == LOW) { // Goto Zero
Keyboard.press(KEY_LEFT_CTRL);
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
}
else { // STOP
Keyboard.press(KEY_LEFT_ALT);
}
Keyboard.press('s');
delay(100);
Keyboard.releaseAll();
delay(200);
}
}



皆様の参考になれば幸いです。

テーマ : 電子工作
ジャンル : 趣味・実用

イーサーネット接続CNCコントローラーEC300をパラレルインターフェースとして使う。

EC300をパラレルインターフェースとして使ったテスト結果
CNCコントロールソフトMach3ではWindows64bit機のパラレルポートがサポートされていません。
このため、後付けのパラレルポートを増設しても機能しないので、パラレルポートがサポートされたMach4(使い難い)
を使うしか方法がありません。 私は、使い慣れたMach3を使うために、USB又はイーサーネット接続のモーション
コントローラーを利用する方法を選びました。

EC300をパラレルインターフェースとしての製作例
手前側の24VDC電源は在り合わせを使ったのでオーバースペック(デカ過ぎる)です。マニュアルではシステムと
I/Oが別電源になっていますが、単電源でテストをしたところ影響がないので途中から単電源で使うことにしました。
D-SUB25Pinコネクターは、現用のパラレル接続コントローラーHY-TB4DV-4Axisに接続します。
EC300_Controller.jpg

拡大画像
パラレル接続コントローラーの入出力は全てTTLレベルなのでEC300の入出力もTTLレベルに合わせています。
EC300では、入力端子INと-COMを短絡するとスイッチが働きますが、IN1からIN12には24Vが印加されています。
ここでは、現用コントローラーからの信号がTTLレベルなのでフォトカプラーを使ってレベル変換を行っています。
IN01にはE-Stop信号、IN02にはProbe信号を割り当てました。
EC300右側のD-SUB9Pinコネクターは出力用です。ここでは、2番ピンにスピンドルモーターのON-OFF信号と
3番ピンにステッピングモータードライブ回路のイネーブル信号として割り当てました。
EC300_Controller_2.jpg

下の画像が現用のパラレル入力コントローラーHY-TB4DV-4Asxs
この部分は何も変更せず、EC300からのパラレルケーブルを繋ぐだけです。
CNC_4Axis1.jpg

配線図
ここでは、現用の4軸コントロールボードHY-TB4DV-4Asxsに手を加えず、パラレルケーブルを繋ぐだけで使えるように
配線しました。また、HY-TB4DV-4Asxsには、ホームスイッチ、リミットスイッチ、E-Stopスイッチ、Probeなどの入出力
スイッチ類が繋がっているのでパラレルケーブルを差し込めば全て機能する状態です。
コントローラーが他の機種の場合、パラレルポートのピンアサインが異なるので、機種に合わせた変更が必要です。
各軸単体のステッピングモータードライバーを使用の場合は直接EC300に接続して使ってください。
EC300_connection.gif


因みに、今回使用のEC300は先月アマゾンにて5千円余しで購入したが、今日は何と17999円に値上がりしてた!。
以前、半導体レーザーカッターにて紹介しました千円余しのUSB接続コントローラー「RnR」も同様に使えると思います。


私と同様に古いPCが壊れてどうしようかと悩んでいる方が多いと思います。
少しでも参考になれば幸いです。



皆様の参考になれば幸いです。

テーマ : 電子工作
ジャンル : 趣味・実用

CNC用のパソコンがOUTに!

イーサーネット接続のモーションコントローラーEC300を試す。
約8年前に自作したCNCフライス盤を古いパソコンとコントロールソフトMach3を使ってコントロールしてましたが、
肝心のパソコンが壊れてしまいました。これまでに3台の中古PCを買いつないできましたが、この際パラレルポートを
諦めてモーションコントロールボードを使うことにしました。

私はイーサーネット接続タイプを購入しましたが、これから購入される方はUSB接続タイプをお勧めします。
その理由は、最近のノートパソコンにはイーサーネット端子が無いものが多い事と、EC300の場合は
コントロール用電源とIO用電源の2系統が必要でその分コストが掛かります。

イーサーネット入力のコントロールボード(EC300)
EC300.jpg

現用のパラレル入力コントロールボードを生かす。
新しいボードにステッピングモータードライブユニットを接続すれば簡単なのですが、現用のコントロールボードを
生かすために、パラレル入力にEC300の出力を少し加工して繋ぐ方法を採用することにしました。

現用のパラレル入力コントロールボード(HY-TBDV-4M)
CNC_4Axis1.jpg

これから改造作業に数週間掛かると思いますが、順次作業結果をまとめ、使い慣れたコントロールソフトMach3を
生かすための方法を紹介したいと思います。


皆様の参考になれば幸いです。

テーマ : DIY
ジャンル : 趣味・実用

木製(コンパネフレーム)のミニバンドソーを作る

小物部品を切断するのに便利なミニバンドソーが欲しくなり自作しました。
2018年12月の作品

BandSaw_01.jpg

設計
通常はモーターの出力をプーリー等で減速して使いますが、私が使ったモーターはギアモーターなのでギアヘッドの
出力軸に合ったスプロケットギアを選び、これをハブとして使い、駆動ホイールを取り付るシンプルな構造としました。
ミニバンドソーにはプロクソン・リョウビ・ホーザンの各ブランド名で販売されていますが、これらは同じ仕様のOEM
製品の様です。これらに使うブレード(替え刃)は市販されていてネット通販で簡単に入手が可能で、このブレードを
利用することを前提に設計しました。
BandSaw_02.jpg

上部フリーホイール
厚さ15㎜のMDFをCNC加工して作り、前後にベアリングを装着しました。
BandSaw_10.jpg

上部ホイールを固定するためにパネルをアルミ材で補強
BandSaw_12.jpg

上部ホイールの装着
BandSaw_30.jpg

上部ホイールのスライド機構
BandSaw_15.jpg

下部ドライブホイール
厚さ15㎜のMDFをCNC加工して作り、スプロケットギアを応用したハブでモータ軸に固定します。
BandSaw_08.jpg

ギアモータの取り付け
BandSaw_21.jpg

スプロケットギアの取り付け
BandSaw_18.jpg

下部ホイールの装着
BandSaw_19.jpg

上部ブレードガイド
BandSaw_24.jpg

下部ブレードガイド
BandSaw_26.jpg

ワークテーブルの取り付け
BandSaw_28.jpg

動画をご覧ください。


2019.04.23  by Paradise

テーマ : ハンドメイド
ジャンル : 趣味・実用

ミニレーザーカッターのワークエリア拡大とレーザー光線の遮蔽ケースの製作

ミニレーザーカッターのワークエリアを拡大して専用機に改造
2018年5月

中国製の15W半導体レーザーのセットAS-5を購入したが、ワークエリアが小さく更に付属ソフトが使い難いので、
使い慣れた自作のCNCフライス盤に取り付けてMach3で動かすようしてたが、専用機に改造しました。
LaserCutter01.jpg

改造の元になったミニ・レーザー彫刻機AS-5です。
AS-5.jpg

ワークエリアを拡大したレーザーカッターの機構部
構造材のEU規格V-Slotアルミプロファイルを長さ500ミリに置き換えてワークエリアを約350×350ミリに拡大しました。
これを約600×600ミリ合板の上に組付けました。レーザー光線の輻射光や反射光から眼を守る遮光用カバーを被せて
使用します。
LaserCutter09.jpg

コントロール基板とモータドライブ基板
CNCコントロールソフト「Mach3」を使って動かすため、以前に買ってあったUSBモーションコントローラー「RnR」を
使い、ユニバーサル基板にドライバーICを組み込んだ簡単なモータードライブ回路を制御します。
LaserCutter10.jpg

遮光ケースの蓋を開けたところ
遮光ケースは軽量化のため、12ミリ角檜材の骨格にプラスチック段ボール(プラダン)を両面テープで貼り付ける
構造にしました。 また、外観を白とブルーのツートンカラーにしましたが、レーザー光線が透過しないように内側には
黒のプラダンを貼り付けてます。
遮光ケースはベースの合板と4本のビスで固定してあり、修理や点検の時には容易に着脱できる構造としました。
LaserCutter05.jpg

レーザーユニットとエアーポンプの取り付け
レーザーユニットは元の固定式から蝶ネジを緩めると上下にスライドする方法に改良し、素材の厚さ合わせて焦点距離を
調整する方法を採りました。
レーザーユニットの右上はDC12V仕様のエアーポンプです。レーザー光線照射口の焦点レンズの前にノズルを設け、
ノズル内の気圧を上げて煙や飛沫の侵入を防ぎ、レンズの汚れ対策をしています。
詳細はCNC_ParadiseホームページのNo.45を参照してください。
LaserCutter08.jpg

合板にライオンのイラストを描いた例
切り絵などの細かい切り抜きの場合は素材の上にガラス板を置いて飛び散るのを防いでます。
しかし、ガラスの種類によっては、半導体レーザーでも表面に傷が付く場合があります。
LaserCutter07.jpg

斜め左方向から見たところ
操作パネルと左横手前がインターフェースパネル(USB端子とDC電源ソケット)と吸気口が見えます。
LaserCutter02.jpg

背面には排気用のファン(PCケース用のお古)を設けています
LaserCutter03.jpg

動画をご覧ください。


2019.04.23  by Paradise

テーマ : こんなの作りました♪
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

CNC_Paradise

Author:CNC_Paradise
木工・彫刻・機械工作・電子工作が
大好きで自作のCNCを使って工作を
楽しんでます。

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